赤外線サーモグラフィー調査
■赤外線サーモグラフィー検出のメカニズム
-
赤外線カメラの性能
・熱画像解像度:640×480ピクセル(30万画素)
・最小検出能力(空間分解能):0.65mrad(10m離れて6.5mmの大きさのものが検出できる)
・最小検知温度:0.065℃(30℃)
■適用対象
- 1)建物外壁の浮き(剥離)
- 2)住宅漏水箇所の調査、筋交いなどの特定(木造)
- 3)住宅断熱効果の評価
- 4)切土のり面コンクリート吹付の浮き(剥離)
- 5)トンネル内壁の浮き(剥離)
- 6)橋梁他床版などの浮き(剥離)
■赤外線サーモグラフィー調査の特徴
- ●良い点
- 1)診断のための足場が必要ないので、調査時間の短縮等により低コストが実現可能
2)非接触なので、調査対象を傷つけることなく調査が可能 - ●留意点
- 1)空隙のわずかな温度差を測定するので、測定は気象条件に左右される
2)表面温度差を測定して評価するので、構造物の表面50mm程度までしか評価できない - ●赤外線サーモグラフィー診断の利用例
- 1)建物外壁の定期報告※診断(特に足場等を必要とする建物)
2)容易に特定が困難な建物、構造物などの漏水箇所の推定
3)容易に近づくことが困難な、橋梁などの1次診断
4)交通量が多く限られた時間での調査が必要な構造物の1次診断(ex:トンネル)
※定期報告制度:
多くの人が利用する一定規模の特殊建築物(建築基準法別表第1:病院・ホテル・共同住宅・学校・百貨店・映画館・劇場)で、 竣工後10年を経過した建築物は3年に1回定期に外壁の損傷・建築設備などを報告する制度です。
多くの人が利用する一定規模の特殊建築物(建築基準法別表第1:病院・ホテル・共同住宅・学校・百貨店・映画館・劇場)で、 竣工後10年を経過した建築物は3年に1回定期に外壁の損傷・建築設備などを報告する制度です。